クリニックや歯科医院のホームページは医療広告規制の対象です。厚生労働省の医療広告ガイドラインをもとに、禁止される広告、広告可能事項の限定解除の4要件、体験談やビフォーアフター写真の扱いを整理し、情報設計の考え方を解説します。
この記事の監修者
H.Yamashita
新卒で三井住友銀行に入行後、11年間幅広い業種業界・企業規模の法人を担当し、融資業務を中心としたコンサルタント業務に従事。子会社の信託銀行では、専務直属の新規事業企画室にて新規企画推進を担当。
銀行員キャリアのラストは本店営業部にて従事し、不動産・建設業界の上場企業を担当。
その後、WEBマーケティングに強みを有するスタートアップ企業に転職し、企業のあらゆるお悩みや課題を解決し、貢献したいという想いからコンサルタントとして独立、起業。
セールスライティング、WEBマーケティング、SEO、MEO、SNS、広報、WEBサイト制作など、財務や経営管理以外にも幅広い実績を有するオールラウンドな経歴を持つため、一気通貫であらゆるお悩みや課題の解決に貢献できる。
二人三脚スタイルの伴走型支援で当事者意識を持って高い熱量でサポートすることが強みであり特徴。クライアント数は140社超える。
医療機関のホームページは、一般の企業サイトと前提が違います
クリニックや歯科医院のホームページ制作では、一般的な企業サイトと同じ感覚で作ると問題が起きます。医療機関のウェブサイトは、医療法に基づく広告規制の対象になっているためです。
根拠となるのが、厚生労働省の「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」、いわゆる医療広告ガイドラインです。あわせて「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書」が公開されており、具体的な事例が示されています。
制作会社の側がこの前提を知らないまま進めると、公開後に修正が必要になります。デザインの打ち合わせに入る前に、何が書けて何が書けないかを共有しておくことが大切です。
根拠となるのが、厚生労働省の「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」、いわゆる医療広告ガイドラインです。あわせて「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書」が公開されており、具体的な事例が示されています。
制作会社の側がこの前提を知らないまま進めると、公開後に修正が必要になります。デザインの打ち合わせに入る前に、何が書けて何が書けないかを共有しておくことが大切です。
禁止される広告の類型
医療広告ガイドラインでは、禁止の対象となる広告の内容として、次のような類型が挙げられています。
内容が虚偽にわたる広告、他の病院または診療所と比較して優良である旨の広告、誇大な広告、公序良俗に反する内容の広告、広告可能事項以外の広告、患者等の主観に基づく治療等の内容または効果に関する体験談、そして治療等の内容または効果について患者等を誤認させるおそれがある治療等の前または後の写真等です。
体験談については、ガイドラインの中で考え方が説明されています。医療機関が、治療等の内容または効果に関して、患者自身の体験や家族等からの伝聞に基づく主観的な体験談を、当該医療機関への誘引を目的として紹介することを意味するとされ、個々の患者の状態等により感想が異なり得ることを踏まえて認められないとされています。
いわゆるビフォーアフター写真についても、術前または術後の写真やイラストのみを示し、説明が不十分なものが問題として挙げられています。ガイドラインでは、術前または術後の写真に、通常必要とされる治療内容や費用等に関する事項、治療等の主なリスクなどを併せて記載することが求められる旨が示されています。写真そのものが一律に禁止されているわけではなく、説明の有無が判断の分かれ目になります。
内容が虚偽にわたる広告、他の病院または診療所と比較して優良である旨の広告、誇大な広告、公序良俗に反する内容の広告、広告可能事項以外の広告、患者等の主観に基づく治療等の内容または効果に関する体験談、そして治療等の内容または効果について患者等を誤認させるおそれがある治療等の前または後の写真等です。
体験談については、ガイドラインの中で考え方が説明されています。医療機関が、治療等の内容または効果に関して、患者自身の体験や家族等からの伝聞に基づく主観的な体験談を、当該医療機関への誘引を目的として紹介することを意味するとされ、個々の患者の状態等により感想が異なり得ることを踏まえて認められないとされています。
いわゆるビフォーアフター写真についても、術前または術後の写真やイラストのみを示し、説明が不十分なものが問題として挙げられています。ガイドラインでは、術前または術後の写真に、通常必要とされる治療内容や費用等に関する事項、治療等の主なリスクなどを併せて記載することが求められる旨が示されています。写真そのものが一律に禁止されているわけではなく、説明の有無が判断の分かれ目になります。
広告可能事項の限定解除の4要件
医療機関のホームページには、通常の広告では書けない内容を掲載できる場合があります。
これが広告可能事項の限定解除です。ガイドラインでは、次の①から④のいずれも満たした場合とされています。ただし、③および④は自由診療について情報を提供する場合に限られます。
① 医療に関する適切な選択に資する情報であって患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトその他これに準じる広告であること
② 表示される情報の内容について、患者等が容易に照会ができるよう、問い合わせ先を記載することその他の方法により明示すること
③ 自由診療に係る通常必要とされる治療等の内容、費用等に関する事項について情報を提供すること
④ 自由診療に係る治療等に係る主なリスク、副作用等に関する事項について情報を提供すること
注意したいのは①です。ガイドラインでは、インターネット上のバナー広告や、検索サイトでスポンサーとして表示されるもの、費用を支払うことで意図的に検索結果の上位に表示させたものなどは、①を満たさないとされています。つまり、リスティング広告の遷移先として使うページと、通常の検索から訪れるページでは、掲載できる内容の前提が変わります。広告運用を並行して行う医院では、ここを設計段階で整理しておく必要があります。
③については、治療等の名称や最低限の治療内容・費用だけを紹介して患者等を誤認させることのないよう、通常必要とされる治療内容、標準的な費用、治療期間および回数を掲載することが求められています。標準的な費用が明確でない場合は、最低金額から最高金額までの範囲を示すなど、分かりやすく示すこととされています。
②から④の情報を、リンクを張った先のページに掲載したり、利点や長所に関する情報と比べて極端に小さな文字で掲載したりする形は採用しないこと、ともされています。
これが広告可能事項の限定解除です。ガイドラインでは、次の①から④のいずれも満たした場合とされています。ただし、③および④は自由診療について情報を提供する場合に限られます。
① 医療に関する適切な選択に資する情報であって患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトその他これに準じる広告であること
② 表示される情報の内容について、患者等が容易に照会ができるよう、問い合わせ先を記載することその他の方法により明示すること
③ 自由診療に係る通常必要とされる治療等の内容、費用等に関する事項について情報を提供すること
④ 自由診療に係る治療等に係る主なリスク、副作用等に関する事項について情報を提供すること
注意したいのは①です。ガイドラインでは、インターネット上のバナー広告や、検索サイトでスポンサーとして表示されるもの、費用を支払うことで意図的に検索結果の上位に表示させたものなどは、①を満たさないとされています。つまり、リスティング広告の遷移先として使うページと、通常の検索から訪れるページでは、掲載できる内容の前提が変わります。広告運用を並行して行う医院では、ここを設計段階で整理しておく必要があります。
③については、治療等の名称や最低限の治療内容・費用だけを紹介して患者等を誤認させることのないよう、通常必要とされる治療内容、標準的な費用、治療期間および回数を掲載することが求められています。標準的な費用が明確でない場合は、最低金額から最高金額までの範囲を示すなど、分かりやすく示すこととされています。
②から④の情報を、リンクを張った先のページに掲載したり、利点や長所に関する情報と比べて極端に小さな文字で掲載したりする形は採用しないこと、ともされています。
監修者からのポイント
医療機関のサイトは、書けることの範囲を先に決めてから構成に入るほうがスムーズです。あとから削る作業は、患者さんに伝えたい内容まで削ることになりがちです。
エクシードでは、医療機関を含む業種別のホームページ制作をご支援しています。掲載範囲の整理から、費用とリスクの見せ方、広告運用を見据えたページ設計まで含めてご提案します。サイトのリニューアルを検討されている方は、お気軽にご相談ください。
ホームぺージ作成前に準備するもの
1. 保険診療と自由診療のどちらを、どこまで紹介するかを決める
2. 自由診療を扱う場合、治療内容、標準的な費用、治療期間と回数を整理する
3. 主なリスクと副作用の説明文を用意する
4. 問い合わせ先(電話番号、メールアドレス等)の掲載場所を決める
5. リスティング広告の遷移先として使うページを分けるかどうかを決める
3は、院長や担当医の確認が必要な部分です。制作会社が代筆できる範囲ではないため、早めに着手してください。
2. 自由診療を扱う場合、治療内容、標準的な費用、治療期間と回数を整理する
3. 主なリスクと副作用の説明文を用意する
4. 問い合わせ先(電話番号、メールアドレス等)の掲載場所を決める
5. リスティング広告の遷移先として使うページを分けるかどうかを決める
3は、院長や担当医の確認が必要な部分です。制作会社が代筆できる範囲ではないため、早めに着手してください。
よくある失敗
・他院のサイトを参考にしたが、その他院自体が規制に沿っていない
・患者さんの声を、治療の効果に関する体験談として掲載している
・症例写真だけを並べ、治療内容・費用・リスクの説明がない
・自由診療の費用を「〇〇円〜」とだけ書いている
・リスクの説明を、別ページのリンク先だけに置いている
・広告の遷移先と通常のページを分けずに運用している
・患者さんの声を、治療の効果に関する体験談として掲載している
・症例写真だけを並べ、治療内容・費用・リスクの説明がない
・自由診療の費用を「〇〇円〜」とだけ書いている
・リスクの説明を、別ページのリンク先だけに置いている
・広告の遷移先と通常のページを分けずに運用している
公開後の運用で見るポイント
診療内容や費用が変わったときは、サイトの記載も同時に更新してください。費用の記載が古いまま残っていると、それ自体が問題になり得ます。
ガイドラインや事例解説書は改定されます。本記事に記載した内容は執筆時点で確認したものです。実際の掲載可否の判断は、厚生労働省が公開している最新のガイドラインおよび事例解説書を確認したうえで、必要に応じて管轄の保健所や専門家へご相談ください。
ガイドラインや事例解説書は改定されます。本記事に記載した内容は執筆時点で確認したものです。実際の掲載可否の判断は、厚生労働省が公開している最新のガイドラインおよび事例解説書を確認したうえで、必要に応じて管轄の保健所や専門家へご相談ください。
制作会社へ依頼するときに伝えること
制作会社へ依頼する場合は、次の情報を先に渡すと進行が早くなります。
・標榜している診療科と、力を入れたい診療内容
・自由診療の有無と、掲載したい範囲
・治療内容、標準的な費用、期間、回数の資料
・主なリスク、副作用の説明文
・標榜している診療科と、力を入れたい診療内容
・自由診療の有無と、掲載したい範囲
・治療内容、標準的な費用、期間、回数の資料
・主なリスク、副作用の説明文
まとめ
クリニック・歯科医院のホームページ制作で押さえたいポイントは次の通りです。
✓医療機関のウェブサイトは医療広告規制の対象。体験談やビフォーアフター写真には制約がある
✓広告可能事項の限定解除には4要件があり、自由診療では費用とリスクの情報提供が必要
✓バナー広告やリスティングの遷移先は広告可能事項の限定解除の4要件の①を満たさないとされ、通常のページと前提が変わる
規制を理解している制作会社と進めるほうが、結果的に早く、作り直しも減らせます。
編集部コメント
費用の記載は変更が起きやすい部分です。診療内容や料金を変えたときに、サイトも同時に更新する運用にしておいてください。
この記事の編集者
C.Ogawara
大手食品メーカーにて約1年半、商品開発および営業業務に従事。市場ニーズを踏まえた企画提案や顧客対応を通じて、顧客視点を重視した課題解決力を培う。
その後、WEBディレクター兼SEOコンサルタントとして2年目のキャリアを歩み、他の一流コンサルタントの厳しくも愛のある指導のもと日々奮闘中。
ホームぺージ制作やSEO対策業務に携わり、検索流入の改善やコンテンツ制作を支援。 キーワード選定、記事構成の作成、リライトなどを通じて、検索意図に沿ったコンテンツ設計と継続的な改善に取り組んでいる。 毎日キーワード分析を行い、これまで分析したサイト数は業種業界を問わず200サイトを超え、最新トレンドや業界別の特徴や差別化要素を提案できることが最大の強み。
HPは会社の顔です。「安く、早く制作する」本当にそれで良いのでしょうか?
弊社はコンサルティング会社の強みを活かし、提案型・伴走型で、わかりやすく丁寧にサポートさせて頂きます。
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保守無料、分析ツール(ヒートマップ、GA4、サーチコンソール)設定無料、セキュリティ強化(SSL化、スパム対策)無料、マニュアル完備&レクチャー無料
内容が固まっていなくても、情報が整理されていなくても大丈夫です。まずは、お気軽にお問合せください!
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株式会社エクシードコンサルティング
| 住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2階 Google MAPで確認 |
|---|---|
| 電話番号 |
03-6555-4439 |
| 営業時間 | 10:00~19:00 |
| 定休日 | 土、日、祝 |
| 代表者名 | 山下 普之 |
| 設立日 | 2021年2月5日 |
財務支援やWebマーケティングを中心に、多様な課題解決をサポートしております。お客様ごとの状況を丁寧にヒアリングし、最適な施策をご提案いたします。
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